一ヶ月前

読むと俄然産みたくなくなるw出産レポートを書きます。グロ注意で覚悟ができている方のみお読み下さいということでたたみます。

2月10日:39w0dでの健診。

足の長さから出す推定体重が3700gで、実際はもうちょっと少ないだろうけどと言われるもののかなり焦る。ただ子宮口も柔らかいし、3〜4センチぐらい開いているし、頸管も短いので陣痛さえくれば…という様子。少しだけ子宮口を刺激してもらい実家へ。トイレで軽く出血しており、このまま産気づいちゃうかもと期待。スクワットとか骨盤に赤ちゃんを入れるポーズとか階段昇り降りとかする。夜ご飯食べた後、10分間隔の規則的な痛みが来て、このまま病院か!?と家族全員で期待したのだけど、お風呂に入ってから行こう!と思って、湯船につかったら痛み消えた。前駆陣痛かーとがっくりしながら就寝。夫は自宅へ戻った。

2月11日:スクワットと階段と私

お昼ご飯を食べた後、あーそいえばお腹痛いんだよなーと思って間隔を測ったら7分間隔。痛みが強くなってくるから、病院へ連絡したら、受診してみましょうと言われて、実父の運転で病院へ向かう。昨晩よりも痛みは強いけど、まだうなるほどじゃないし、痛いときはしんどいけど歩けるし、家に帰されちゃうかもなーと不安になりつつ、診察。子宮口の開きは昨日と変わらず4センチだけど、陣痛きてるから入院しましょうと言われ、おおーとうとう来たか!とワクワクする。ただ陣痛が弱くなっていて、そんなに激烈な痛さじゃない。さっきはもっと痛かったのにーとか言ったような…陣痛室に入り、NST(赤ちゃんの心拍と陣痛の強さを測る)して、陣痛をもっと強くするためにがんばって動きましょうと言われ、7Fから1Fまで階段で往復したり、スクワットを50回やったり、シャワーをあびたり、足浴をしたり、ツボを押したり、とにかくいろいろやる。しかし強くならず、痛みのない時間もあったりして、今日はもうゆっくり休んで体力を温存しましょうと言われ就寝…って、ええー?もしかして明日帰されちゃうかもーと思いつつ寝る。胎動はいつも通り強い。産まれる気がないのだろうかと不安になる。

2月12日:破水とスクワットと私

午前10時に診察。経過が昨日と変わっていないので、一度家に帰りますかねーなんて話をしていたら、股から生温いものが出てくる感じがっ!なんか出てるっぽいです!と言ったら、なんと破水!「診察で刺激を受けたんだねー。あとは産むだけですね!腹をくくりましょう!」と先生も助産師さんも言う。破水→陣痛が強くなることを期待。歩くと羊水が流れる感じがして不安になるが、お腹の羊水は800cc位あって、そのうちの少量が流れているだけだし、赤ちゃんの頭が下がって骨盤にはまれば出も減ると説明を受ける。スクワットとか足浴をしながら定期的な陣痛がきつつもものすごく強くならないまま夜になる。付き添っていた実母が帰宅し、夫がご飯を食べに出かけている間にどーんと強い陣痛がきて焦る…が、これも続かず…深夜2時位にもガツーンといい感じの痛みがきて、とうとうきたよ!と思ったのに体勢を変えたら眠れてしまったという…本時痛来ないまま2日目が過ぎ去る。

2月13日(1):ケダモノの私

私はバースプランに「なるべく自然に産みたい」「夫立ち会い」「出産してすぐに自分で写真を撮りたい」「カンガルーケアをしたい」と書いていたのですが、破水から24時間経とうとしていて「陣痛促進剤を使いましょう」と言われました。先生や助産師さんたちも私のバースプランを優先していてくれていたのだけど、まあ仕方ない。でも自分はなんの問題もなくスポーンと産む気満々でいたので、なんとなくショックを受けてしまって涙が出る。そんな自分のポリシー(というかイメージ?)なんかよりも子が無事産まれてくれることが大事なので気持ちを切り替えて点滴。。。そしていきなりズドーンとドカーンとものすごい陣痛がきてしまって大パニック!!!!朝一で一晩中付き合ってくれた夫に一時帰宅してもらっていたので、実母が付き添っていてくれていたのだけど、あからさまな様子の違いに大慌て。間隔もいきなり5分位だったかな。声が「ぐぉぉぉー痛いー」と言わずにはいられないほど…思わず促進剤はどの位使うのですか?とか看護師さんに聞いてみたりもした(産まれるまで使いますと言われショックを受ける…)。本当に声を出さずにいられない痛さで次第にその声は叫び声になり、「あぁぁぁぁーーーーー痛い!痛い!痛い!」と叫んで、助産師さんに「呼吸を整えて!吐くことに意識を!」と言われて我に返る感じでした。産科フロア中に聞こえるような大きな声を出していました…今思い出しても恥ずかしい。
そして陣痛の間隔がもっと短くなってきた頃(たぶん促進剤投入後2時間ぐらい)、恥骨がものすごく痛くなり陣痛の波で「恥骨が痛い!押さえて!」と母や助産師さんの手に恥骨を押し付けました…恥骨?なぜ恥骨なのか?と考えるヒマがないぐらいの間隔で襲ってくる陣痛!とにかく恥骨を押さえないではいられない!いろいろ読んだ出産レポートではテニスボールで尻を押して欲しくなるって書いてあったのに、なんで恥骨なのー?!と思いつつ、「恥骨が痛いようじゃまだまだ時間がかかるね…」みたいな雰囲気の先生の発言…やっぱり尻にこないとだめなのか?!と思っていたのだけど、あまりの痛がりように内診を念のためしてみましょうってなったら、子宮口8センチ!おお!進んでいる!このままがんばれ!が、痛いのは恥骨…と思っていたら、いきなりいきみ感が出てきた。陣痛の波がくるたびに「ぎゃー出る!出る!絶対出てくる!」って叫ぶ…。「出ない!出てない!大丈夫!」と声をかけられるものの、あまりに出てきそうで早く産みたい!つーか絶対産まれてる!とか思っていた。周りの人は全員嘘つきだ!とか思っていましたw

2月13日(2):レッツゴー分娩室

14時頃あまりの騒ぎように再度内診。子宮口がほぼ10センチ全開!分娩室へ移動しましょうと言われ、大喜び!あとちょっとで産まれるって信じていた(分娩室入ったらこっちのもんよ!3いきみ程度で産まれるんでしょ?とか思っていたので)。ここからが長かった…どうやって移動したのかは覚えていないけど、嬉しくて陣痛もなんのそのだった気がする。立ち会い希望だったよね?と言われたんだけど、朝帰宅した夫とは連絡が取れてないと思っていたのと、陣痛が進んでそれどころじゃなかったので、「どうでもいいです、立ち会いなんて…」というような発言をしたのを覚えている。分娩台に上がって足のポジションや椅子の傾きを調整しつつ、割と冷静に喜んでいきみをのがしたのだけど(なにせすぐ終わると思っていたので)、陣痛がきて「もういきんでいいんですか?」と聞いたら「いいですよー」と言われたので、むーといきむ。目を開けてへそをみる。で、どうよ?!と思ったら、「あかちゃんの髪の毛見えてきたよー」とのんびりした雰囲気。あれ?もう頭出ますよ!あとちょっとで産まれますよ?じゃないの???と大混乱。「まだまだかかるんですかね?」と助産師さんにたずねたところ、「うーん…」という反応!なんとここでまだ時間がかかるのか!仕方ないのでとにかく必死でいきむ。陣痛がきてないときは深呼吸して赤ちゃんに酸素を送る。酸素マスクもされる(顔にかけるゴムが気になって仕方なかったので、はずして欲しかったなぁ…)。途中でお茶を飲まされたり、胃が痛くて食べたくないと言ったけど強制的にwチョコレートやら飴やら食べさせられてエネルギー補給される。

2月13日(3):とにかく無事産みたいんだっ…

意識が朦朧とする中、先生がやってきて「医療的な処置をしてそろそろ産まないとよくない感じになりそうです」と一言。そのとき分娩室に入って既に2時間半ぐらい過ぎていた…私はもうクラクラで、頭もぼやーっとするし、まわりの人を認識できないぐらい目はかすんでいるし、いきんでない時は意識がないような感じだったので、「やっちまってください!はっきり言って私もう限界です!」と即お願いする。でもここまで来たので帝王切開なのかどうかは確認した(もうかなり頭も下がっているのに上から出すのは悔しいなぁ…と思ったので。ま、陣痛の途中でもう帝王切開でお願いしたいと何度も思ったけどw)。そしたら会陰切開と吸引とのこと。そんなの全然オケーなので、どーぞどーぞ!と。そしたら慌ただしくなり、麻酔して会陰切開。そして吸引(たぶん)。が、まだ産まれない!私はもちろん陣痛がくるたびにいきむ。促進剤MAXまで投入しましょう!という声も聞こえる。ここまで来ると、どーぞどーぞという気分。いきんだあと、深呼吸すると胎児の心拍が回復するのだけど、その回復っぷりにみんなで関心する。もうちょっとだ!という室内!おおーがんばる!がんばるよ、私!と気合いを入れるものの、なんか陣痛くる間隔があいたりして、自分の体力がそろそろ限界に来ていることを認識する。お腹押しましょう!ということで新しい人員が投入される。 そして、陣痛くる!→私「いきみまーす!」と叫ぶ!→いきむ!→おなか押される!→先生、とうとう鉗子!→まだ出ない…もいっちょ!というところで心拍が下がっていることが確認される…赤ちゃんがー赤ちゃんがーと必死で深呼吸し、次の波にのっていきむ!→上と同じ流れ→産まれた!17時18分です!ハイッ!見て!と一瞬真っ赤な赤ちゃん!看護師さん赤ちゃん連れてダッシュ

2月13日(4):その後

ダッシュで連れて行かれた赤ちゃんは心拍が下がっていたし検査とかもあるのでカンガルーケアできず、ゆえに写真も撮れず…助産師さんに(バースプランに書いてある)カメラ?カメラ!と言われたけど、赤ちゃんいないんでいいっすとか言ったよ。で、胎盤出して、切開の傷を縫合してもらったのだけど、どうかんがえても尻部分まで縫われていて、あらら?とびっくり。おけつまでさけました。縫われている途中で先生にこれってトイレどうなるんですかー?とかいろいろ話しかけた(産後ハイ)。ほいでやっと到着した夫とご対面!テンション高い私、すごく話しまくりで驚かれる。やたら肌が綺麗だと褒められた(汗かきまくり)。赤ちゃんは無事であることを助産師さんに確認していたのだけど、なかなか会えずとりあえずデジカメで撮ってくれた写真を見せてもらって、でかくて驚いた…こりゃ裂けるよー…しばらくして赤ちゃんとご対面。なんだか思ったより小さくてやたらかわいい…ああーこの子がずっとお腹にいたのかとすごく妙な気分になった。きょとんとしてキョロキョロと私と夫の顔を見ていて、離れるとき「ふぎゃっ」と声を出していた。あー離したくないなー離れたくないなーって思った。
通常は2時間ぐらい分娩室で回復を待つのだけど、私は大変だったということで4時間以上いて、入院するお部屋に着いたのはもう22時近かった。出血も結構あったし、身体のバランスが崩れているから立ち上がれないかもと言われたけど、点滴の棒をつかんで立ち上がりトイレに行けたときは嬉しかった。ただお尻に力が入らないのでまっすぐ立てないし普通に座ることも困難だったので、今後の自分をとても不安になりつつ、次の赤ちゃんとの対面は翌朝だったのでワクワクでしながら寝たのでした。

ふりかえってみると

なぜ難産だったのかというと、赤ちゃんが大きかった(でも私の体重はつわり後+6キロでそんなに増えてない…)!特に頭囲35.5cm!そのうえ頭頂部にあるはずのとんがり(赤ちゃんが出てくるためのとっかかりになるでっぱり)が右に寄っていたため、骨盤に入りにくかったみたい。そのため2日目に右向いていて、あと半回転したら頭がぐっと降りてくると言われていたのに、3日目のとき左を向いていた…つまり回旋異常を起こしていて陣痛が強くならなかったようでした。回旋異常の陣痛は普通の陣痛よりも痛いらしい(助産師さん談)ので、叫びまくったのも納得。
その後、赤ちゃんは退院直前で黄疸の数値が基準値を超えNICUに入院してしまい私と一緒に退院できなかったり、その一週間後に私が大量出血で再度入院してみたり、一ヶ月健診で思ったよりも体重が増えてなかったりとまだまだいろいろ大変そう。私はわりと自分で努力することでほどほどの人生を選んできていて、どうにかすることでいわゆるマニュアル通りな普通をキープできると思っているところがあるのだけど、子育てはマニュアル通りに進まないよと産まれたての子供に教えられた気分です。こうやって母はどんどん強くなっていくのだろう。とにかく娘はかわいいし、あとは気楽にがんばります!